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KAGRA(かぐら)NEWS  
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大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)計画は、中核機関である東京大学宇宙線研究所と、国立天文台、高エネルギー加速器研究機構とが密に連携しながら、国内外の数多くの研究機関の研究者の協力も得て推進されています。

2013.12.05:
Yアームトンネルが貫通しました。
2013年12月5日午後2時半頃、岐阜県飛騨市神岡町に建設中のKAGRA(大型低温重力波望遠鏡)の2本のトンネルのうち、Yアームと呼ばれるトンネルが貫通しました。

KAGRAは、長さ3kmの真空パイプのアームを2本持つ、世界で唯一の地下重力波望遠鏡です。このため、神岡町の池の山地下200mのところで、2012年5月より、合計6kmのトンネル掘削を目指して工事が進められてきました。

今回貫通したのは、2本のアームが交わる最南端に位置する跡津入口から北北西に伸びる、Yアームと呼ばれるトンネルです。跡津方面、及びアーム先端部に位置する茂住方面の両端から掘り進め、跡津方面から1,754mの位置で貫通を果たしました。もう1本のアームであるXアームは、跡津方面から掘り進めており、現在既に、アーム全長の4分の3ほどに達しています。

世界初の重力波検出を目指し、工事は急ピッチで進められています。掘削は今年度中に完成する見通しで、2015年の初期観測、2017-2018年の本格観測が予定されています。
KAGRA計画図
(東京大学宇宙線研究所提供)
 

貫通地点ダイナマイト点火の瞬間
(東京大学宇宙線研究所提供)
貫通時の動画(20分程度の内容を編集しています)
(東京大学宇宙線研究所提供 国立天文台編集)

2013年12月20日追記:
鹿島建設株式会社は、KAGRAのトンネル建設工事にあたり、発破によるNATM工法で施工を進めてきましたが、「長孔発破」による急速施工に取り組んだ結果、2013年9月に月進359mという国内最高記録を達成したと発表しました。
→→鹿島建設のプレスリリースへのリンク

重力波プロジェクト推進室 / 連絡先: gw-webmaster@  @の後にnao.ac.jpを追加してください。 最終更新 2013/12/20