AIGO・GEO600・LIGO・TAMA・VirgoがESO(ヨーロッパ南天天文台)の「望遠鏡80台世界一周」("Around the World in 80 Telescopes")に参加します
「望遠鏡80台世界一周」("Around the World in 80 Telescopes")はヨーロッパ南天天文台(ESO)が企画する24時間ウェブ実況中継で、2009年世界天文年に際して行われる「世界中で宇宙を観ようよ100時間」("100 hours of Astronomy")の催しのひとつです。これは世界中の最も先進的な天文観測所を夜に昼にと訪問してウェブ実況中継していくユニークなイベントです。このイベントに世界のレーザー干渉計重力波観測ネットワークとオーストラリアのAIGOプロトタイプ重力波検出器が参加します。これらの巨大なレーザー干渉計では、宇宙からくる重力波を人類史上初めて検出することを目指して研究を重ねており、研究者達は宇宙から来る重力波をこれらの検出器で「聞く」ことで、宇宙の遠く離れた未知の領域を探索しようとしています。重力波は非常に小さな「時空のさざ波」ですが、これをとらえることで、ブラックホールや中性子星やビッグバンについての興味深い知見が得られると期待されています。
ウェブ中継では各重力波観測所で実際に活動している研究者達が登場し、どのようにして宇宙を「聞く」ことができるのかを説明します。また、非常に小さな重力波の信号をとらえるために必要な真空装置・高出力レーザー・ミラー懸架装置・低損失鏡・レーザー安定化・雑音低減技術などなどの高度な技術について解説します。どうぞ、ご期待ください。